1993 あすなろのうた
2012年 12月 25日
岡山の田舎で 6人兄弟の末っ子として 僕は生まれた
近所の子と毎日のように 川に入り 山の中を走り回った
二十歳の誕生日が近づいた頃だったろうか
眠れない日々が続き それからだんだんと僕の人生は変わっていった
僕は初め 囲いの中で生活した
病院という壁の向こうの社会で
十年がたち 山が青く輝く季節 僕はようやく囲いから出て アパートでの新しい暮らしを始めた
やっと手に入れた自由
でも僕を雇ってくれる会社はなかった
── 中略 ──
顔から流れる汗を タオルで拭いながら 僕は考えた
このせっけんを使ってくれるのは どんな人だろう
きっと 心のやさしい人
つつましい暮らしをしている人
人を愛し 自然を愛している人
その人は 洗濯をしながら思うだろうか
せっけんを作った人のことを
せっけんを作ったのは 僕たち
せっけんを作ったのは 僕たち
── 中略 ──
せっけん工場ができたなら
僕は風を切って 自転車をこぎ、毎朝せっけん工場に通うだろう
働く喜びを 身体いっぱい 感じたいから
── 中略 ──
精神分裂病 そううつ病・・・・
わけのわからない病名に 私もみんなも惑わされ
大事なことを忘れてしまう
私は患者・・・・そう、医者からみれば
だけれど、それより前に一人の人間
ヒトとして生まれ ひととして育ち 人として暮らす
私は 私の このかけがえのない人生を 希望をもって 生きていきたい
── 後略 ──
近所の子と毎日のように 川に入り 山の中を走り回った
二十歳の誕生日が近づいた頃だったろうか
眠れない日々が続き それからだんだんと僕の人生は変わっていった
僕は初め 囲いの中で生活した
病院という壁の向こうの社会で
十年がたち 山が青く輝く季節 僕はようやく囲いから出て アパートでの新しい暮らしを始めた
やっと手に入れた自由
でも僕を雇ってくれる会社はなかった
── 中略 ──
顔から流れる汗を タオルで拭いながら 僕は考えた
このせっけんを使ってくれるのは どんな人だろう
きっと 心のやさしい人
つつましい暮らしをしている人
人を愛し 自然を愛している人
その人は 洗濯をしながら思うだろうか
せっけんを作った人のことを
せっけんを作ったのは 僕たち
せっけんを作ったのは 僕たち
── 中略 ──
せっけん工場ができたなら
僕は風を切って 自転車をこぎ、毎朝せっけん工場に通うだろう
働く喜びを 身体いっぱい 感じたいから
── 中略 ──
精神分裂病 そううつ病・・・・
わけのわからない病名に 私もみんなも惑わされ
大事なことを忘れてしまう
私は患者・・・・そう、医者からみれば
だけれど、それより前に一人の人間
ヒトとして生まれ ひととして育ち 人として暮らす
私は 私の このかけがえのない人生を 希望をもって 生きていきたい
── 後略 ──
by tanpopo77m
| 2012-12-25 15:39
| つたない詩